Anemone Style

ALWAYS BE YOURSELF !

『読みたいことを、書けばいい。』

 

本日ご紹介する本はこちら↓ 

読みたいことを、書けばいい。 人生が変わるシンプルな文章術 [ 田中 泰延 ]

 

文章術について書かれている本はたくさんありますが、こちらの本は全くそれらの本とは違います。タイトルの通り、読みたいことを書けばいいので、こういう文章を書きなさいとかそんなことを書いてあるわけではありません。もし、文章とはどう書けばいいのか具体的に例文まで添えて知りたいという方にはおすすめできない本です。しかし、私はこの本を読んで、“こうしなければいけない”という呪縛から解放されたように感じます。

 

 

 

自分が読みたいことを書けば、自分が楽しい。(p4)

 

文章を書くことを仕事にしている方は、このシンプルかつ一番大事なことを忘れていないだろうか。私は趣味でこちらのブログを始めたので、まだまだ書くことは楽しい。しかし、もしこのブログがなにか仕事につながることになったときに、果たしてこの言葉を意識していられるだろうか。

 

「自分が読んでおもしろい文章」とは、「まだだれも読んでいない文章を自分で作る」ということである。(p101)

これだけインターネット上に様々な情報が溢れているなかで、誰かが詳しく書いたものと同じようなものを書いても意味がない。自分が読みたい文章を書いてあるのであれば、読み手のままでいい。大事なのは、読みたい文章をまだ誰も書いていない、じゃあ自分が書こう!ということである。書くことの始まりはここである。

 

事象に出会ったときに、そのことについてしっかり調べて、愛と敬意の心象を抱けたならば、過程も含め、自分に向けて書けばいい。(p195)

 

さらに、書く時に大事なのは“愛と敬意”を持つことである。特にしっかり調べるということは必要だ。ここが抜けているだけで、中身がない文章が出来上がり、そんな文章は自分が読みたいと思えない文章の誕生であり、そんなもの絶対他人は読まない。

 

書くことは世界を狭くすることだ。しかし、その小さななにかが、あくまで結果として、あなたの世界を広くしてくれる。(p225)

 

確かに、書くことは世界を狭くする。例えば、「本」というだけで数えきれないものがある中で、日本の、この本、というだけで、たった1つに絞られてしまうのだ。しかし、これをどこかの誰かが見てくれる。それだけで私の世界を広くしてくれるのだ。

 

 

この本は、余白が多く、本を開いたイメージは白い部分が多い本である。それもそのはず、最初の方で著者は“大事なことは文字が少ないこと”だと言っているのである。たしかに、ずらずら文字が並んでいても、文章を読んだ気にはなるが自分のためになった気はしない。この本をまとめると

 

・自分が読んで楽しくない文章を、他人が読んで楽しいわけがない。

・文章術の本ではない。タイトルの通り、読みたいことを書いた本である。

・起承転結に則り書くことは大事。随筆(事象と心象が交わるところに生まれる文章)は、起承転結との相性がいい。

・書くためにそのことについて調べること。必ず一次資料にあたること。

・ちょいちょい入る例えが面白かったり、スベったりしている本。

 

である。

 

「文書」ではなく「文章を書きたい」と思っている方は、そのへんにある文章術の本を読んで変な知識を入れ、自分の考えを狭める前に、まずはこの本を読んで気軽に文章を書いてみてほしいです。私にとってこの本は、固い頭を柔らかくしてくれるものでした。

 

 

そいじゃ、またねーん!